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茶室『文月』(麻布)
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建築デザインギャラリー
Architectural design gallery
"Fly Me to the Moon"
茶室『文月』(麻布)
工事期間■2002.8~ 建築種別■内装 主要用途■茶室 延床面積■28㎡ 撮影■ナカサ&パートナーズ |
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竣工・場所 | 2002年10月 東京都港区 |
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設計 | パワーステーション |
施工 | 大作工務店 |
設計デザイン・コンセプト | 裏千家業躰(ぎょうてい)であった鈴木宗幹先生(1924 - 2017)に師事して15年ようやく本格的な四畳半本勝手の茶室『文月』の設計ができた作品。
施主は西洋美術の画商で、彼から「文月」と銘のある茶器を渡されて「銀閣寺の茶室を参考に設けてくれ!」と。 あとは「ダメだったら作り直すから」という名言で奮闘努力した作品。 すぐに京都の国宝慈照寺「東求堂同仁斎」を特別に調査に行き採寸などさせてもらった。 (藤森工務店上田氏ご協力)設計では何度かの大修繕をした過去の資料を国会図書館などで調べて、文字通り「寸尺違わず」尺貫法で図面を描いていった。 京都で釘隠の金物を製作し、漆の棒引きで細部を収めたりして国宝の「写し」が出来上がった。唯一「一間半床」の壁面に厚さ80mmの間隔で金網を張り4人で一斉に那須石(白)を投げ落とし、銀閣の月を反射させる効果のあると言われる 「銀しゃ灘」の壁バージョンが出来上がった。 新しい現在の茶室の床(とこ)の提案は画商の施主がここに「ルノアール」でも「セザンヌ」でも飾って茶席ができるようにとの思いを込めたオリジナルデザイン。 完成後施主にも気に入っていただき、それから数年この場でお茶席が開かれている。 |